イトウニットのボンディング加工
イトウニットにご依頼をいただくお客様はアパレル関係だけではありません。接着技術は車や建材などの産業資材にも利用されています。
実際に接着を行う際には、イトウニットが所有するボンディングマシーンと現場作業員が迅速かつ正確に接着作業を行います。メリットを活かしデメリットを軽減する形で加工を進めます。
ご相談いただければ、素材や用途のご要望を満たす接着加工をしっかりと施させていただきます。製品として使用に足る完成度をしっかりと実現いたしますので、どうぞお気軽にご相談ください。
以下には、イトウニットで主に行っているボンディング加工技術についてご説明いたします。接着の具体的なご説明は、別ページにてご紹介いたしますのでそちらをご覧ください。
ボンディング加工とは
ボンディング加工とはbondingと記述し、読んで字の如く「接着剤(ボンド)で接着」する加工技術の総称です。
ボンディング加工の基本は二種類の異なった生地を接着剤(厳密にいえば一般的には接着剤と呼ばない素材を使う場合もあります)で張り合わせて、一枚の布にする加工技術です。異なる素材を一つにするために、新しい特性を持った素材を作り出すことができる応用範囲の広い技術だと言えます。原材料から新素材を作り出すよりもコストが掛からず、ボンディング加工を行った素材に対してさらに加工を行う事でより多彩な素材を作り出すことが可能です。
ボンディング加工には色々なメリットがありますが、第一には接着後の仕上がりが美しい点が挙げられます。接着する素材同士の内側に接着剤を用いますので、接着前後で表面の変化がほとんどありません。
また、異素材を接合できる点も大きなメリットです。
ボンディング加工のような接着技術は、接着剤や素材の性質を見極めて加工を行うことで様々な素材を実用に足る強度で接合できます。接着時に素材の熱膨張などの差が重要になりますが、優れて技術と長年の経験を活かすことで対応可能です。
反面、接着技術にもデメリットがあります。比較的新しい時代にできた技術であり未だ進化を続ける分野であるため、接着後の耐用年数がそれほど明確ではありません。また、同じ種類の素材でも個々に個々に異なる状態を持っていますから(機械製造の生地でもロットの違いや場所で状態が違います)、厳密にいえばどうしても接着強度にばらつきがあります。
ご依頼の際の注意点
イトウニットにご依頼の際には、以下の点にご留意ください。
イトウニットが手配できる素材
- 中綿(樹脂綿、羽毛タイプソフト綿)
- ウレタン
- スパンボンド
- トリコットハーフ
お客様で用意していただく素材
- 加工に使用する、表素材と裏素材
- お客様の指定する中綿